2013年10月30日

小笠原工人の若かりし時のこけし

「“古品こけし&アンテェークの店”OZEKIYA」さんで
みつけた小笠原工人のこけしをご紹介します。

右の写真が、
小笠原工人がお若い時のこけしになりますが、
今つくられているこけしとは雰囲気が大分ちがいます。

“小笠原工人が40歳代の時のこけし”

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高さは約36.5cmなので、
12寸こけしだと思います。
重さは895gあり、
手に持つとずっしりと重みを感じます。

“底には「仙台 義雄」とサインがあります”

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お顔は面長で、工人の今のこけしが女性的なのに対して、
やや男性的な印象で、そのやわらかい表情に引き込まれそうになるこけしです。
(工人さんは生涯で3回お顔の書き方が変わるそうです。)

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小笠原工人にお見せしたところ、
このこけしは40歳代のものということで、
今から約40年近く前のものということになります。

丹念に見ると、木地技術に秀で、描彩の繊細さが感じられ、
既に自信に満ちた絵付けがされているのが分かります。

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残念ながらOZEKIYAさんで見つけたこのこけしは、
傷が多少ありコレクターズアイテムとはいきませんが、
こけしそのものの魅力は十分に保持しています。

このこけしは「くらふとくらす」のコレクションとして、
大事にしていきたいと思います。