遠刈田系こけしについて
可憐でキュっとしたくなる 遠刈田系こけし
東北の各地で、それぞれのかわいらしさを競いあうこけし。
ここ空気のきれいな蔵王の山のふもと、遠刈田の町の周辺に伝えられてきた「遠刈田系こけし」は、
大きめ頭にほっそりした胴、華やかな花モチーフの彩色の、清楚で愛らしいルックスがポイント。
もっとも歴史の古いこけしともいわれています。
本当の伝統工芸の品を、今の気分にアレンジ!
「くらふとくらす」のアイテムたちは、遠刈田系こけし一流の製作工房からやってきました。
その作り手は、伝統工芸師として認定されている木地師(ろくろ木工細工の職人)さん。
素敵な伝統こけしを制作し、全国で活躍するかたわら、一緒にくらしてみたい、とってもチャーミングなこけし細工や玩具を創作しています。
繊細なろくろ技で削りだされたしっとり美しい木肌、やさしいのに鮮やかな筆づかいは、年月に積みあげられた手しごとのなせる、とてもきれいな技です。
そもそも、こけしの始まりは、その昔、山から里におりた木地師たちが、子どものすこやかな成長を願う玩具として作りはじめたことからとか。
印象的な赤の色は、「赤物」として、恐ろしい病気よけの願いもこめられました。
ひとびとの生活をやさしく見守る木地師たちの歴史をうけついで、品物はいまの暮らしにやさしくフィットしてくれます。ぜひ手に触れて確かめてみて。
伝統工芸品のお手入れはたいへん? そんなことない!
お手入れどうするの?ふつうに使っていい? そんなクエスチョンをここで解決。ポイントはたったの3つ。
愛せるような上質な品と、毎日のなかですこしていねいにつき合ううちに、ココロも磨かれていくのかも。そういうことって、大切かもしれないですよね。
☆なるべく陽にあてない
….直射日光は、お肌の日焼け、カサカサの原因。太陽にあてないよう注意して。
☆水分から守って
…ぬれた手や布でさわらない!また、湿気のすくない場所が大好きです。
☆乾いた布でやさしくお手入れ
….ときどきは、乾いたやわらかい布で拭いてあげましょう
一緒にいる時間がながいほど、作品そのものにぐいぐい味わいが出てくるようなその世界をぜひ。
遠刈田系こけし作品紹介
作並系こけしについて
こどもの玩具として作られてきた
東北地方の雪深い静かな湯治場、作並温泉を中心に生まれた作並(さくなみ)こけし。
古くから日用品・雑器を作る木地師が、子どものおもちゃとして作ったのが始まりです。
そのため、胴がかなり細くなっていたり、肩から曲線を描き下の方が細くなっていたりと子供が握って遊びやすい工夫がされています。
現在では、おもちゃから観賞用へと変わり台座がつくようになりました。
遠刈田こけしの影響を強く受けたと思われる作並こけしは、菊の図案が特徴的。胴の模様は、蟹のように見えることから「かに菊」とも呼ばれています。
派手さはないものの、昔ながらの素朴な木地玩具としての愛らしい姿を残している点が、作並こけしの大きな魅力と言われています。
作並系こけし作品紹介
弥治郎系こけしについて
カラフルなベレー帽をかぶったこけし
宮城県白石市の弥治郎(やじろう)という集落を中心に作られる「弥治郎系こけし」の特徴は、ベレー帽のように見えるカラフルに彩られたロクロ模様の大きな頭と、ロクロ模様が多用された胴体にあります。
帽子をかぶったような頭部はさし込み式で、胴に比べて大きいのが特徴で、額には半月形の飾りが描かれ、愛らしい雰囲気♪
胴模様は、幅広いロクロ線や襟、袖の模様を描き、花や蝶をあしらった華やかかつ、モダンな色彩のコントラストが印象的です。
弥治郎系こけしの魅力は、こけしを作るときに用いる色彩豊かなロクロ線の輪の模様とも言われています。
弥治郎系こけし作品紹介
創作こけしについて
創作こけし ひょうたん型ストラップ「ひょうさん」
ひょうたんをモチーフにしたキャラクター「ひょうさん」。
それぞれ宮城の名産品を大事に抱えた4タイプ。
縁起の良い末広がりの形とひょうきんなお顔立ちが愛らしいひょうたん型のストラップです。
瓢箪(ひょうたん)はウリ科の植物で、仙臺藩祖伊達政宗公が槍(やり)の先に結び付けて奉納したのにちなみ、寺で「ボンボコ槍」などの縁起物に使われてきました。
ボンボコ槍(梵鉾槍・坊鉾槍)とは、竹の先に瓢箪と吹流しを付けたもので防火のお守りでした。政宗の陸奥國分寺への篤い信心を物語るものだと伝えられています。
政宗が再興した陸奥国分寺薬師堂(若林区木ノ下)で毎月8日に開かれる、「手づくり市」のシンボルでもあります。
そのひょうたんをモチーフにしたキャラクター「ひょうさん」です。
それぞれが宮城の名産品を大事な子供のようにやさしく抱えているのです。
宮城の名産品を抱えた4タイプ
南東北を中心にした地域の郷土菓子ずんだ餅を抱えた
「ずんだひょうさん」(色:深緑/メタリック・ライトグリーン)
ひとめぼれ、ササニシキ、まなむすめ…。農家の人々が心を込めて育てたお米でこさえたおむすびを抱えた
「みやぎ米ひょうさん」(色:赤)
伊達家の家紋「竹に雀」の竹に因んだ、笹の葉の形に似ている笹かまぼこを抱えた
「ささかまひょうさん」(色:青[紺藍])
末広がりの形が縁起が良いものとされ、くびれたボディが愛らしい瓢箪のたたずまいにどこかひょうきんなお顔立ちの個性的な四人の「ひょうさん」。
3つ揃えば三拍(瓢)子!そんな飄々とした風貌の「ひょうさん」をどうぞよろしくお願いします!