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こどもの玩具として作られてきた

東北地方の雪深い静かな湯治場、作並温泉を中心に生まれた作並(さくなみ)こけし。

古くから日用品・雑器を作る木地師が、子どものおもちゃとして作ったのが始まりです。
そのため、胴がかなり細くなっていたり、肩から曲線を描き下の方が細くなっていたりと子供が握って遊びやすい工夫がされています。

現在では、おもちゃから観賞用へと変わり台座がつくようになりました。

遠刈田こけしの影響を強く受けたと思われる作並こけしは、菊の図案が特徴的。胴の模様は、蟹のように見えることから「かに菊」とも呼ばれています。

派手さはないものの、昔ながらの素朴な木地玩具としての愛らしい姿を残している点が、作並こけしの大きな魅力と言われています。