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津軽塗・唐塗のこと

青森県津軽地方。ここで江戸時代から作られる伝統漆器、津軽塗。
唐塗(からぬり)はその代表格。星空とも蛍ともつかぬ紋様で、人気の高い技法です。
これ、ならした下地に漆で斑点模様をつけ、七日ほど乾かしてから彩漆で市松模様をつけていきます。
さらに化粧漆をほどこしてから、仕上がりの色の漆を塗り、塗りかさねた漆を炭や砥石で研いで中の色紋(断紋)をおもてに現し、さいごに艶漆を摺り重ねて仕上げる技法です。

唐塗独特の複雑な斑点模様は、何度も塗っては乾かし、そして研ぐというしごとを繰り返し、ぜんぶで四十八もの工程から生み出されるんですよ。
完成までには最低でも一ヶ月半~二ヶ月を要します。どこにだしても素敵な手しごとです。

雪のふるさとの色

よーく見ると、きらきら輝いてるみたいです。

何層にも色うるしを重ねて磨いて、中のうるしの色をだす。
また漆をかける。磨く。愛情がなければできないしごとです。

冬は純白の雪にとざされる青森・津軽の平野で、
こんなに”あざやかな”いろがあるなんて不思議な感じ。
たからものみたいです。

器や小物入れとして
ぜひ、まいにちのおそばに。