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雄勝石(おがついし) の道具

雄勝石、って知らなくても、JR東京駅、丸の内側駅舎のあの黒屋根の石といえば「見た!」そんな方もいるかもしれません。
別名、玄昌石。くさびで割るとタテに薄くうすく割れる性質と、純黒の色を持つ石です。
宮城県の雄勝周辺など限られた土地でしか採れません。

美しい海と谷の雄勝の町には、600年前の室町時代から、この石を加工する職人たちが暮らしていました。
特に有名なのが、肩にあてがった石用の鑿(のみ)で、体を使って一つずつ削りあげられる硯です。
江戸時代には、伊達藩に保護されました。
これが名硯「雄勝硯」として、近年は海外にも名を馳せる美しい品です。
町には石の切出し場、加工場、職人の仕事場などがあり、役目を分担して石とつきあいました。

玄昌石の「玄」とは「すべての色を溶かしこんだ色」という意味なんですって。
この美しい純黒の石を、現代の暮らしのなかでもっとフレキシブルに使ってほしい。
そんな雄勝石の職人たちの手で、シックな玄昌石皿が誕生しました。

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「冷たい」はヒンヤリと、「温かい」 はポカポカと

雄勝石皿の素材は天然石だから、あのおいしいお皿の保温効果が続きます。
たとえば、お刺身。ほかにも水菓子やケーキ、ローストビーフなんかはひんやり。反対に、焼きたて肉料理や、蒸しものなどはほかほかと。
少しの手間で一流レストランのワザ応援です。もちろん、おもてなしにも、盛るだけで小粋な演出を手軽に楽しんで。

冷やすとき

・皿を冷蔵庫で冷やします(耐熱温度は-60度程)

温めるとき

・皿を熱湯に1分ほどつけ置きします(※直火は表面の樹脂が溶けるので避けて)

※トングで扱うなど、冷温・高温による「やけど」に充分ご注意ください!